サラリーマン素人トレーダーの「のりすけ」です。
9月の日経平均は、2万8,000円台で始まり、月初めから8月の2万7,000円から2万8,500円のレンジを大きく上抜け、8連騰であっという間に3万円台を突破したかと思うと、月末に2万9,500円まで急落するという大きな上下動がある変動が激しい月でした。
このようなボラティリティの大きい相場の中、先月に引き続いて先物・オプション取引も保証金率が低下して追い証の危機にさらされるなど、綱渡りの取引となりましたが、利益を確保することが出来たのか、めざせプラ転生活の6ヶ月目となる2021年9月の運用実績をご紹介します。
つみたてNISAの運用状況
つみたてNISAの運用成績は、今月は世界の相場が軟調となったことも影響して、含み益が1年振りに対前月比でマイナスとなり、20万円になりました。今年3月以降続いている10万円超の含み益は維持したのですが、時価評価額は、前月比で1万円程度のプラスに留まり、運用利回りは約29%台に下落しました。
今月は調整局面でしたが、つみたてNISAを始めてから2年弱、ここまで順調に推移しています。利益を得たり、その利益を吐き出したりしてトータルでは苦戦している株式投資と比較して、唯一、安定した利益を確保できているので、株式投資に使っていた資金を投資信託に使っていたらと考えることもあります。
積立て投資で短期間で爆益をあげることは難しいですが、現在の状況では高い確率で資産を増やすことが出来るので、サラリーマン投資家には向いているのかなと改めて感じています。
国内株式の運用状況
今月の相場状況
今月は、日経平均が2万8,000円台からスタートし、月初から8連騰と怒濤の急騰となり、一時は31年振りの高値となる3万600円台に突入する場面もありました。最終的には、月末に2万9,500円付近まで急落する、月の上下幅が2,200円という上下変動が激しい月となりました。
このように急騰した国内相場ですが、海運株や半導体株が堅調に推移したほか、アフターコロナ株が回復傾向となるなど、個別株も上昇していました。ただ、先月に引き続いて、仕手的な感じで、特定の銘柄が激しい値動きをするといった目立つなど、相変わらず難しい局面が多かったです。
今月の損益状況
今月も、先月までに引き続き、個別銘柄の取引は控えめにしました。それでも、月の前半は比較的順調に日に数万円の利益を得ることが出来たのですが、ボラの大きな相場で含み損を抱えていた銘柄を月末に約37万円ほど損切りしたため、3ヶ月振りの収支マイナスとなるトータルで約15万円の損失という結果でした。
ここ数ヶ月で270万円近くまで減らしてきた確定損失ですが、また280万円にまで逆戻りしてしまいました。年末までにプラマイゼロ目標が遠のくばかりです。
今月の利益の大半は、先月に引き続いて「グローバルウェイ(3936)」1銘柄で稼ぎ出しました。この銘柄のみで30万円近くの利益を確定しました。これまで、大きな利益を得た銘柄の取引で、調子に乗って大損となり、それまで得た利益を全部吹っ飛ばしてしまうという経験を沢山しているので、今回は、早めに手を引いて利益を確保しました。
逆にその利益を飛ばして大きな損失となったのは、最近集中的に取引を行っているレーザーテックの取引でした。これまで買いで大きな利益を得ていたのですが、今月は売りで失敗しました。以前、ファナックの売りで大損失を食らったのと同じ過ちを犯してしまいました。この銘柄だけで30万円以上の損失でした。
このように、相場が急変する状況で売りで大失敗という過去の失敗と同じことを繰り返した結果、トータルでも損失となりました。やはり、相場が大きく転換するタイミングは個人的に苦手です。限られた範囲でのレンジ相場内で上手く利益をあげることが出来ても、このような激変相場について行けず、大きく逆行して気が付いたときにはどうしようもないしがたい状況になっている感じです。
これまで稼いだ利益を全部飛ばしてしまう経験しか出来ていないので、一度で良いからこのような大相場で大きな利益を取れるという経験をしてみたいものです。
先物・オプション取引の損益状況
最近、ロットが多くなりすぎて、相場が逆行した際に保証金率がギリギリとなり、新規建てが出来ない状況があったので、今月は、なるべくロット数を増やさないようにしてみました。
しかし、相場が大きく動いたことの影響をもろに受けたのと、限月の切り替えタイミングだったことが影響して、相場が大きく動く→保証金率が厳しくなる→新規の建玉が出来ない→限月が迫る→損切りせざるを得ないという状況が続き、売り買いそれぞれで往復ビンタ的な感じで大きく損切りすることとなりました。
ここ数ヶ月で1,000万円ほどの利益をあげてきた先物・オプション取引でしたが、今月だけで570万円の損失となってしまいました。まさに恐れていたコツコツ・ドカンの典型例です。
このまま先物・オプション取引で生活していけるのではないかと思い上がっていたのですが、現実を思い知らされました。かろうじてまだ利益が残っていますが、生活できるどころか、来月も同じ状況が続けば、トータルでもマイナスに逆戻りという可能性もありますので、要注意です。
今から思うと、これまでは、レンジ相場で、建玉と逆行しても、少し待っていれば利益を取ることが出来ていただけで、レンジブレイクするような相場で通用する手法ではなかったのです。これからも相場を張っていくのであれば、もっと手法の引き出しを持っておく必要があると思いますので、資金があるうちに勉強していくしかありません。
米国株式の運用状況
高配当ETFへの投資を経て、個別株投資に転向した米国株式への投資ですが、これまで購入していた銘柄(テスラ、シティグループ、VISA)に加え、新たに株価が下落していたアップルとメルクを購入しました。
テスラについては、先月、含み益1万円超で利益確定したのですが、それ以外の銘柄は、今のところ横ばいが続いていて、しばらく保有するような状況になりそうです。ここに来て、これまで堅調だった米国市場に陰りも見えてきていますので、思惑どおり利益を得られるかは不透明です。
先物・オプション取引で資金を減らして保証金率が厳しいようであれば、個別株を処分し、米ドルを円転して手持ち資金を増やさざるを得ない状況に陥るかもしれませんが、そのような状況は何とか避けたいと思っています。
まとめ
これまで、個別株投資で抱えていた損失を何とか先物・オプション取引で得た1,000万円の利益のおかげでプラスにすることが出来ていたのですが、今月の相場急変について行けず、利益の半分強を飛ばしてしまいました。
まだ、かろうじてトータルで利益を確保しているものの、これまでの取引手法では、同じように大きな失敗をして、トータルで利益を確保することが難しいと思います。これまで苦手だった売りでの失敗や、相場が大きく動く場面での対応方法について検証し、手法を見直していくことが、投資の世界で生き残っていく上で必要だと痛感しているところです。
今は、とにかく、一旦、ロット数をゼロに近づけて、手持ち資金を増やした上で仕切り直したいというのが本音です。ここが踏ん張りどころなので、可能な限り損失を回避しつつ、ロット数を減らすという難しい作業を続けていくしかありません。
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