サラリーマン初心者トレーダーの「のりすけ」です。
先月に引き続き、今月の投資状況を振り返って見ようと思います。閏年の2月29日現在での状況となりますが、投資開始後、2ヶ月目となった2月の結果はいかに!
つみたてNISAの運用状況
既に紹介しているように、現在、「つみたてNISA」で3本のインデックスファンドに、毎日、数百円づつ積み立てていっております。
順調に口数を増やしており、2月は概ね数百円づつのプラスで推移していましたが、月末の株価暴落の影響で、世界的に相場が下落した関係からマイナスに転じました。前営業日から5%以上下落すると基準価格下落メールが来るということを始めて知りました(笑)。
ただ、長期投資のため、入り口付近での価格上下に一喜一憂する必要はなく、むしろ、価格が下落した方が同じ積立金額でより多くの口数を購入できることから、ラッキーくらいに捉えています。
今後の予定としては、2月に入ってから新たに楽天カードを作りましたので、現在の証券口座引落しの毎日積立てから、楽天カード引落しの毎月積立てに変更しようと思っています。
国内株式の運用状況
それでは、私が行っている投資の9割近くを占めている国内株式の個別銘柄への投資状況について見ていきましょう。
中部電力(9502)
今月は、上手く流れに乗って利益を取ることができた銘柄がありました。具体的な銘柄は、「中部電力(9502)」です。
サービスも利用しておらず、特に思い入れがある企業でもなく、配当狙いと言うわけでもなかったのですが、それまでの株価水準から大幅に下げていたので、逆張りで株価回復時の売却益を狙って購入しました。
購入後は、僅かながら含み益が出ている状態だったのですが、仕掛けるタイミングが早かったというこれまでの反省も踏まえ、株価が底を打ち、上昇局面に入ってからも慌てて売るのではなく、じっくり様子をみた上で、ある程度上昇したタイミングで売って6,000円の利益を得ました。
ただ、その後も株価は上昇していったので、少し売りの判断が早かったかなと反省し、今後の勉強のために、もう少し株価を観察していたところ、まだまだ上昇しそうな勢いが見られたこと、直近の水準よりはまだ低位置にあったことから、順張りで再度のエントリーを決断しました。
再エントリーした結果、狙いどおり再び価格が上昇したので、一定の利益が乗ったところで利益確定を行い、今度は3,000円の利益が出ました。
当初の購入価格でずっと保有しており、今回の再エントリー時の売りタイミングで利益確定していれば、11,000円ほどの利益が取れたのですが、結果としてトータル9,000円分を取れたので上出来と言うことにしておきましょう。
その後は株価の上昇が止まりましたので、結果として、最大値の利益は取れなかったものの、概ね良いタイミングで売買できたと思っています。
楽天(4755)
続いて、同じく少ないながらも利益が取れた銘柄を紹介します。その銘柄は「楽天(4755)」です。楽天経済圏に突入するという方針で色々と新たな取り組みをしているところですが、運命共同体ということで、投資初期の段階で楽天の株式を購入していました。
元々、購入時点では株価が低迷していたのですが、株価自体が高くなくて買いやすかったことと、モバイル事業に期待して、将来の値上がり待ちで購入しました。ただ、私が投資を始めた初期の頃の購入株なので、高値掴みしてしまった結果、購入以来、一度も含み益が出たことがないという状態でした。
そんな中、世間を騒がせていた楽天市場の送料無料化を決行すると宣言した辺りから、株価が上昇に転じたため、一旦、手仕舞いしようと思って売り時を探っていたところ、連日の続伸となったため、2,500円の利が乗ったところで利益を確定しました。
ただ、ネットワンの際と同じく、売った後も続伸したことから、再エントリーを検討、まだ上昇するという確認が持てた段階で、利確した際の売値より高い値段で購入しました。
再エントリー時点では、1,000円くらいが天井かなと見ていたので、前日の終値と上げ幅を確認し、翌日の上げ幅として予想した額にさらに上乗せした額で売り注文を行い、損切りとなる額より少し高めの額で「逆指値付注文」を行うことで利益も確保するという内容で1週間を執行期間とした注文を行っていました。
その後、数日間は、引き続き株価は上昇したものの、指値までは届かなかったため、同じように前日の終値と上げ幅を確認した上で、売り注文と逆指値の指値を少しづつ上方修正して利幅を増やしていきましたが、結局、最後は1,000円付近で上げ止まり、下落に転じたため、設定していた逆指値の値段で約定し、2,400円の利益となりました。
このような感じで、楽天では2度のエントリーで計4,900円の利益を取ることが出来ました。その後、送料問題で悪材料が出たり、相場全体の大幅下落の影響もあって再び下げに転じたので、利益自体は少ないものの、そこそこ良いタイミングで売買できたと感じています。
ただ、もう少し上の値段で売るチャンスはあったので、指値の設定について、今後の改善余地があると考えています。
楽天については、今後、また安値圏に戻ってきたタイミングで、モバイル事業の成長を見越して、再びエントリーすることも検討しています。
事件株その後
先月の投資状況でお伝えした事件株での失敗ですが、実は未だに損切り出来ずに保有しています。今月はこの株に動きがありましたので、参考に状況をお知らせします。
具体的な銘柄は、「ネットワンシステムズ(7518)」です。架空循環取引を主導していたことが明らかになったことを契機に、株価が暴落した銘柄となっています。私が購入したのは、事件が明らかになり、株価が大幅下落した翌々日です(図の赤線部分)。
一応、すぐに飛びつくのではなく、少し様子を見た上で買いの判断を行ったつもりでしたが、購入当日にさらに続落、当日だけで購入価格から223円も下落し、22,300円の含み損を抱えてしまいました。
その後も、ずっと含み損を抱えており、最大で74,000円まで損失が拡大していたので、数万円の損失覚悟で損切りしようと思っていたところ、それまでのもみ合い局面から一転、突然の大幅な株価上昇となりました。
この突然の急騰を受けて、一時は1,000円以上の含み益が出る瞬間があるなど、ミラクルが起きました!株価上昇の要因としては、明らかになった不正に関して、組織的な関与は無く、業績への影響も限定的であるとの調査結果が発表されたことが考えられます。
今回、ずっと含み損だった株がプラスに転じたので、欲張らずに速やかに利益確定するという選択肢もありましたし、実際に売りを検討しましたが、結局は急騰当日の売りは見送りました。
理由としては、仕事中だったこともあって反発当日の高値である2,500円程度で売り損ねたこと、不祥事について組織的関与がないのであれば、業績自体は悪くないため、しばらく待てば、もう一段階上昇するのではないかという思いがあったことからです。
ただ、事件株であることを考えると、ここからさらにもう一段階株価が上昇するというのは、楽観的な予測であると思います。おそらく、賢明な投資家であれば、プラスに転じたタイミングで迷わず利益確定ということになると思うのですが、素人の私は欲が出てしまったということになります。
株価は買われると上昇するのですが、私と同じように含み損を抱えていた投資家が利益確定のために売り注文を行うことが予想される状況において、さらに価格が上昇するためには、それを上回る買い注文が必要となります。
ここから買いに入る方は、以降の株価上昇を見込んでいわゆる「順張り」として投資していると思うのですが、いつ再び悪材料が出て、株価が暴落するかもしれない事件株を底値でもない段階で値上がりを見越して買うというのはリスクが高く、損失を被る可能性が高い投資となります。
結局、私がどのように対応したかというと、大幅上昇から1日間隔を開け、前日の上がり幅を確認した上で、小幅な動きに変わってきたと判断して、自分が予想した上がり幅にさらに少し上乗せした価格で売りを指しておいたのですが、翌日に再び100円超の大幅値上げとなりました。当然、指値で売り注文は約定したため、5,500円の利益を確定することができたのですが、そこからさらに上昇し、最大で10,000円程度の利益を取り損ねるという結果となってしまいました。
デイトレードの方々であれば、このような値動きがあった場合でも相場の動きを見ながら修正していくことができるのですが、私のようなサラリーマントレーダーは、仕事中のため相場を確認できませんので諦めるしかないですね。
今回の件で感じたことは、事件株というのは一歩間違えば大きな損失を被る危険があるので、恐怖心も出てくるため、出口戦略の判断が難しいということです。今回は、幸いにして利益を出すことができましたが、初心者のうちは、手を出さない方が無難だということを身をもって体験しました。
リーマンショック以来の株価大暴落
今月末は、米国市場が1日で過去最高の1,000ドル超の大幅下落をしたことを受け、日本市場も1日で1,000円下落し、その後も続落するという大幅下落が起きました。どうやら、リーマンショック以来の下落幅で、ブラックマンデーに次ぐ米国市場7番目の歴史的な暴落のようです。
世界全体を騒がせている悪材料が顕在化した2月初旬は、予想していたよりも株価の変動は無かったこともあり、少し油断していたところに、一気にドカンと下げたという感じです。
本来、このような場合は絶好の買い時となるのですが、既に過剰なポジションを持っていたため、ここぞとばかりに下落した優良株を買うことが出来ませんでした。
さらに、これまで順調に推移していたいくつかの保有株も含めて、保有している株が全般的に値を下げたこともあり、一気に自分史上最大の900,000円超の含み損を抱えることになりました。株取引を始めたばかりでいきなりの修羅場をむかえた感じですね。
多くは、逆張りで値下がった株を購入していることから、現時点での含み損はあまり気にしていないのですが、ここまで下がってしまうとさすがに気にせざるを得ませんよね。先の見えない底なし沼に落ちている感じです。
ここまで落ちてしまうと、値を戻して利益が乗ってくるまでにかかる時間が長くなりそうなので、長期戦を覚悟しなければなりません。そうなると、必然的に資金も塩漬け状態となります。
優良株なのに大幅下落している気になる個別株は沢山あるのですが、含み損を抱えている保有株のせいで資金がホールドされており、それらの株に回す資金が捻出できないという歯がゆい状態となっています。
やはり、あまりポジションを持ちすぎているというのは、いざという時に身動きが取れなくてチャンスを逃すというだけでなく、大幅下落時に大きな含み損を抱えてしまうリスクがあるなど、良くないことだなと感じています。
今月の失敗点・反省点
今月もいくつかの失敗点がありましたので、振り返ってみます。このような失敗を踏まえて反省点を整理することで、上達していきたいですね。
売買のタイミングでの失敗
投資初月である先月の運用状況を記事にした際も書きましたが、明確な投資方針が定まっていない状況で投資を始めており、配当を狙いつつ、売買益も狙いたいという中途半端なスタンスで株の売買を行っている状況です。
このような中途半端なスタンスで投資を行っている影響もあって、これまでの配当も狙って購入していた個別銘柄は、軒並み購入後に株価が下落して含み損が発生している状況です。今振り返ってみると、買いに入ったタイミングが早すぎたかなと反省しています。
このような経験から、慌ててエントリーするのではなく、一呼吸置いて状況を見極めてから行動するという方法が良いのかなと感じています。株価が下がったタイミングを狙ってエントリーする場合、すぐに手を出すのでは無く、様子を見てから判断するようにすれば、高値掴みのリスクを減らすことが出来ると思います。仮に、様子見の間に株価が上昇してしまった場合は、縁が無かったと割り切ってしまいましょう。
手数料での失敗
今月もやってしまいました。痛恨のミス。先月、手数料コースの設定ミスで手数料が発生した失敗を紹介しました。その失敗以降、50万円までなら手数料無料となる「コース」に変更し、手数料無料となる範囲内で取引を行っていたのですが、うっかりミスで1日の取引額が50万円を超えてしまい、943円の手数料が発生してしまいました・・・
その日の取引には、売り注文も含まれていたのですが、せっかく得られた利益から手数料分が差し引かれてしまいました。50万円/日というのが、過剰投資の歯止めにもなるちょうど良い枠なので、この枠内での取引を厳守しながら、可能な限り手数料が生じないように取引を行っていきたいと思います。
過剰投資での失敗
その他の反省点としては、先月の「現在の投資・運用実績(2020年1月末現在)」という記事でも触れた株の投資中毒が抑えられていなかったことです。
株の大暴落のところでも書いたのですが、いわゆる「ポジポジ病」で過剰にポジションを持ちすぎていたため、多額の資金が塩漬け状態となってしまい、買い時の安値銘柄があっても、資金不足から購入することができないなどの弊害が生じてしまいます。
このような状態は、今回のような大幅下落時に身動きが取れなくなってしまいますので、今後は、タイミングを見つつ、少しポジションを減らしていきたいと思います。
米国株式の運用状況
続いて、米国株式への投資状況を見ていきましょう。先月に引き続き、米国の高配当株式(ETF)に投資していますが、あらたに1銘柄を購入しました。
今回購入した新規銘柄は、「SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)」となっています。こちらは、S&P500の中から高配当株80銘柄に対して投資している人気のETFとなっています。
結果として、2月時点での保有米国株は次の3銘柄です。
- バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
- iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
- SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF(SPYD)
また、月末に発生した米国市場の大幅下落の際、これらの株も下落したため、少しづつですが買い増ししています。いずれの株も保有数はわずかなので、損益は大きくないですが、含み益と含み損を交互に繰り返しているような状況です。
現時点ではまだ配当を得ていないため、具体的な恩恵を受けていませんが、今後、これらのETFから配当収入を得ていければと考えています。
まとめ
今月は、大きな株価の変動があったこともあり、初心者には大変厳しい局面を迎えています。色々と市場に影響を与える悪材料があるため、不安定な相場となっている中、少しばかりですが、先月に引き続いて利益をあげることが出来ました。
ただ、月末時点では保有株に大きな含み損も出ています。いずれの銘柄も、下落時に購入して、今後の値上がりを期待しているのですが、このような市場環境の中、どのように株価が推移していくかは読みづらいですね。
株を始めたばかりでこのような歴史的な大暴落を経験して、大幅な含み損を出していますので、「やっぱり株は怖い」ということで株式市場から退場するという選択肢もあるのですが、とりあえず、勉強だと思って、もう少し頑張ってみようと思っています。
可能な限り、損切りはせず、さらに下落した場合には買い増ししていくことも考えていますが、果たしてどうなることやら…
2月で配当付きとなった保有株のほか、来月は配当月となる保有株もありますので、初めての配当を楽しみにしつつ、とりあえず、もう少しポジションを減らして一息つきたいなと考えています。
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