目に見えない不安におびえつつ、不自由な生活を強いられる日々が続いていますが、季節は進み、1年の中でも過ごしやすい5月となり、爽やかな気候が続いています。
5月といえば、自動車税などの税金を納付しなければならない時期でもありますが、今年は外出自粛が続いていますので、初めて、自宅でも行える自動車税のクレジットカード払いに挑戦してみることにしました。
公共料金のクレジットカード払いができるのは当たり前のようになってきましたが、税金はクレジットカードでは払えないイメージがあったのですが、最近は税金の世界にもクレジットカード払いが浸透してきているようです。
必要経費である税金の支払いがカードで行えて、カードのポイントが貯まるとすれば、活用しない手はありませんので、さっそく挑戦してみましょう。
自動車税のクレジットカード払いとは
自動車税は、毎年5月に対象者に対して「納税通知書兼納付書」が郵送され、5月中に納付しなければならない税金です。
従来は、税金の支払いにクレジットカードを利用することはできなかったのですが、平成18年の地方自治法改正により可能となったことを受けて、近年は税金のクレジットカード払いに対応する地方自治体が増加しています。
クレジットカード払いについては、納税者が地方自治体に対して直接支払うわけではなく、地方自治体から委託を受けた「指定代理納付者」という立場の事業者が間に入って、立替払いを行う仕組みとなっています。
ふるさと納税などでも目にしたことがあるかもしれませんが、「Yahoo!公金支払い」やトヨタファイナンス株式会社などが指定代理納付者となっていることが多いようです。
地方自治体にとっては納付率の向上や徴収コスト削減が見込めますし、納税者にとっても利便性が高いと言うことで、自動車税のほか、固定資産税もクレジットカード払いの対象となっている自治体も存在するなど、今後も対象拡大が期待される状況となっています。
クレジットカード払いのメリット
自宅から納付することができる
自動車税のクレジットカード払いを利用すると、納期限内であれば時間に関係なく、24時間好きなタイミングで、自宅にいながら自動車税を納付することができます。
クレジットカード払いを利用しない場合の納付方法としては、金融機関やコンビニエンスストアに出向いて納付するという方法があります。
私のようなサラリーマンの場合、勤務時間中に店舗に行くのは難しいため、金融機関での納付は難しいのかなと思います。私も金融機関で納付したことはありません。
コンビニエンスストアでの納付の場合、サラリーマンでも仕事帰りに最寄りのコンビニに立ち寄って支払うことができるため、利便性が高く、私もこれまではコンビニ払いを利用して納付してきました。
納付の利便性という点では、コンビニ払いでも十分といえますが、コンビニに行くのも億劫だという理由で納付が先延ばしになっているような方にとっては、ネット通販と同じ感覚で自宅から納付できるクレジットカード払いが良いかもしれません。
カードの利用ポイントが貯まる
クレジットカード払いの大きなメリットとして、納付する税額に対して、利用するクレジットカードの還元率に応じたポイントが貯まるという点があります。
納付書を利用して金融機関やコンビニで支払う場合には、クレジットカードを利用できませんので、ポイントが貯まるというのは、クレジットカード払いのみの特典ですね。
クレジットカードの還元率は0.5%から1%程度が多いため、ポイントとして還元されるのはわずか数百円かもしれませんが、今までは払うだけだった税金の納付でもポイントが貯まるというのはお得な感じです。
さらに、楽天カードでは自動車税を楽天カードで支払った場合に抽選でポイントを付与するというキャンペーンも実施しています。1,000名という狭き門ですが、上手くいけば、さらにお得感が増すことになりますね。
支払期間を先延ばしできる
自動車税の納期限は5月31日となっていますので、期限までに支払わない場合は、延滞税が課されることから、期限内に払う必要があります。5月は他にも固定資産税などの納付もあるため、資金に余裕がない場合や支払いを分散したい場合は、クレジットカード払いを利用することで、支払時期を半月程度先延ばしにすることが可能です。
具体的には、クレジットカード払いを行うことで、クレジットカード会社による立て替えが行われて自動車税が納付され、その後、各カード会社毎の支払いタームに従って、口座からの代金引落しが行われますので、このタイムラグの期間、支払いが猶予されることを利用するのです。
クレジットカード払いのデメリット
クレジットカード払いを行うことによるメリットについてご紹介しましたが、メリットばかりではなくデメリットもあります。
手数料が発生する
クレジットカード払いのデメリットで一番大きなものとしては、決済手数料が発生するという点ではないでしょうか。せっかく、カード利用額に応じたポイントを獲得できるといっても、手数料がかかれば、ポイントと相殺されて、メリットが減少します。
自動車税のクレジットカード払いで発生する手数料は、地方自治体によって異なっていますが、ほとんどの自治体が300円(税別)となっているようです。中には、支払う税額に応じて手数料が定められている自治体もあります。例えば、東京都の場合、税額10,000円毎に73円(税別)が加算されるシステムになっています。
このように、自動車税のクレジットカード払いには手数料がかかるのですが、自動車税は、排気量に応じて税額が決まるため、排気量の小さな小型自動車を所有されている場合は、手数料負けしてしまう場合があります。
楽天カードの場合、カード利用により付与されるポイントは、100円で1ポイント(1%)なるため、排気量が1Lから1.5Lの自動車を所有している場合、自動車税34,500円の1%である345円がポイントとして付与されますが、手数料が330円かかると、実質的には「345円ー330円」の15円分しかポイントが残らないことになります。
さらに、ポイント還元率が0.5%のカードの場合は、1%還元のカードと比較してポイント数が半分となりますので、手数料分損をするという結果になってしまいます。
ポイントそのものよりも、利便性などの他のメリットがあるからクレジットカード払いを選択するというのであれば問題ありませんが、手数料額についてもよく確認しておく必要があると思います。
納税証明書(継続検査用)が発行されない場合がある
自動車税のクレジットカード払いのデメリットとして、コンビニ払いなどではその場で収納印を押印してくれる「納税証明書(継続検査用)」が発行されなかったり、発行に時間がかかったりすることがあげられます。
この証明書は、車検を受ける際に必要になるのですが、発行される場合でも2週間程度かかりますので、車検が迫っている場合は、コンビニ払いなどを選択する必要が生じてしまいます。
現在は納税確認の電子化が進んでいますので、通常、車検の際に納税証明書の提出を省略できるようになっていますが、指定代理納付者と自治体との支払いタイミングの関係上、納税情報の確認ができるのが、支払から2週間程度後になるため、クレジットカード払いでは車検の際に納税証明ができない場合がありますのでご注意ください。
クレジットカード払いの方法
事前に準備するもの
さて、実際に自動車税のクレジットカード払いを行う方法をご紹介していきますが、手続きを行うためには、次のような書類などが必要となりますので、事前に準備しておきましょう。
- 「納税通知書兼納付書(領収証書)」
- パソコン、スマートフォンなどのインターネットに接続できる端末
- クレジットカード
専用サイトへのアクセス
クレジットカード払いを行うためには、各自治体が指定している「指定代理納付者」に応じたサイトにアクセスする必要があります。たとえば、「Yahoo!公金支払い」の場合は、「Yahoo!公金支払い」の専用ページに、それ以外の場合は、各自治体の特設ページにアクセスしましょう。
私の場合、大阪府での手続きとなりますが、大阪府はトヨタファイナンス株式会社を指定代理納付者として指定しているため、大阪府の特設ページでの手続きとなります。
特設ページは、大阪府のページからリンクも貼られていますし、納税通知書に同封されている案内書にもアドレスやQRコードが記載されています。
特設サイトでの手続き方法
大阪府の自動車税支払いのための特設サイトを開いて手続きを行っていきましょう。サイトには、クレジットカード払いの注意点などが記載されていますので、内容を確認します。
注意点などの内容を確認し、内容を確認したというチェックを入れると、「同意して次へ」ボタンが表示されますので、クリックして次に進みましょう。
続いて、納付情報の入力画面となりますので、手許にある納税通知書に記載されている「納付番号」(12桁)と「確認番号」(6桁)を入力しましょう。納付番号はハイフンなしでの入力となります。
手数料がかかるなどの注意事項が改めて表示されますので、内容を確認して「確認して次へ」ボタンをクリックしましょう。
支払い情報の登録画面になりますので、クレジットカード情報を登録しましょう。メールアドレスは任意項目ですが、登録すると支払情報のメールが送付されますので、必要な場合は登録しておきましょう。
再度、手数料がかかるなどの注意事項が表示されますので、内容を確認して「確認して次へ」ボタンをクリックしましょう。
確認画面として、これまでに登録した「納付情報」と「支払情報」が表示されますので、内容を確認して「支払を行う」ボタンをクリックしましょう。
「支払手続完了」の画面となりますので、これで手続きを終了する場合は、「終了」ボタンを、引き続き他の支払いを行う場合は、「同じカードを利用して別の納付を行う」か「別のカードを利用して別の納付を行う」をクリックしましょう。
手続完了の画面は、印刷ボタンを押すことで印刷することもできますので、納付済の証拠として印刷しておきましょう。以上で納付手続は終了です。
まとめ
今回は、自動車税をクレジットカード払いで納付する方法についてご紹介しました。インターネットの発達によって、自宅にいながら色々な手続きができるようになり、とても便利な世の中になりましたね。
しかも、クレジットカード会社のポイント還元も受けることができるとなれば、利用しない手はないのではと感じます。
このようなお得な制度ですが、税金の支払いにクレジットカードが利用できるという情報を知らなければ、そのメリットを受けられないということになります。日頃からお得な情報にアンテナを張っておくことが大事だなと思います。
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