サラリーマン初心者トレーダーの「のりすけ」です。
今年から始めた投資生活ですが、1ヶ月が経過しました。わずか1ヶ月ですが、ゼロからのスタートということもあり、試行錯誤の連続で、失敗したなと思うことなどもありましたので、現在の運用状況や感じたことをまとめてみました。
これから投資を始めてみようと考えている方もいらっしゃると思いますので、参考になるように初心者にありがちな失敗などをご紹介したいと思います。
つみたてNISAの運用状況
以前の「楽天証券で「つみたてNISA」を始めてみました!」というタイトルの記事で紹介したとおり、初めての投資として、まずは「つみたてNISA」から実際の取引を開始しましたが、こちらに関しては、3本のファンドに、毎日、数百円づつ積み立てていっております。
定期積み立てのインデックスファンドの運用となりますので、日々の運用状況の動きに一喜一憂しても仕方がありません。長い目で見てトータルでプラス運用となることを期待しつつ、ルーティンで自動積み立てを続けていこうと思います。
国内株式の運用状況
つみたてNISA以外の投資状況ですが、日本株の個別銘柄への投資を行っています。こちらに関しては、勉強がてら始めているところで、まだ明確な投資スタンスを確立していないというのが現状です。
初めての株式投資ということで、実際の投資状況などを見る前に、ここで株式投資から利益を得る方法について少し見てみましょう。
株式投資からの利益
株式投資から利益を得る方法としては、次の2つの種類があります。
- キャピタルゲイン(保有資産の売買により生じる利益)
- インカムゲイン(配当金などの資産保有により生じる利益)
一般的には、キャピタルゲインのほうが高い利益が得られる可能性がある一方、資産価値が減少して損失を被ることがあると言われています。
投資を始めるにあたって、色々なサイトを見て勉強させていただいているのですが、定期的にフォローしているサイトでは、高配当株を利用したインカムゲイン狙いを推奨しているものが多いです。
本来であれば、最初に投資方針を立てた上で投資していくべきなのでしょうが、未だに迷いがあるところです。インターネットなどで色々と勉強もしてはいるのですが、様々な意見があって現時点では判断できないため、実際に体験してみて、自分に合う投資スタイルを探していきたいと思っています。
今月の投資・運用状況
では、実際にどのような国内個別銘柄に投資したのかというますと、「自分の生活に身近な存在で、事業内容や業績を想像できる企業」、「応援したいと思える企業」を中心に候補銘柄を選定しました。
一般的に、インカムゲイン狙いの投資の場合、冷静な判断を欠くことから、あまり個々の銘柄に思い入れを持つのは良くないと言われていますが、良く分からない企業に対して投資することに若干の抵抗があるので、このような方針で選定しています。
そして、ある程度の候補銘柄を選んだ上で、配当や株主優待の情報も踏まえて、数社の株を購入しました。あわよくば「インカムゲイン」と「キャピタルゲイン」の両方を狙おうという作戦です。
1ヶ月かけて自分なりに選んだ個別銘柄を購入しましたが、肺炎の拡大による株価下落や決算状況の影響もあって日本の相場全体が低迷しているため、株価が購入時よりも低くなっている保有企業が多くなっています。
月の半ばには評価額がプラスになっていたのですが、最終的には20万円近くの含み損で1月は終了しています。ただ、業績などに問題がないと判断しての投資ですので、相場の状況が落ち着くまで様子を見ようと思っています。
初めての利益確定!
株式投資初月の今月は、投資対象となる株の調達に重点を置いていたため、基本的に買い注文のみを行ってきましたが、月末に初めて売り注文を行い、利益を確定しました。記念すべき初利益です。
今回、売った銘柄は「NF日経レバレッジETF (1570) 」で、新型コロナウイルスの拡大の影響で日経平均が下落基調になったタイミングで購入し、一旦、反発すると見込んだタイミングで売り注文を行って利益を確定しました。
既にいくつか購入している国内の個別銘柄と違って、購入した翌日の手仕舞いという初めての短期的なトレードとなりました。購入口数が多くなかったことから、数千円程度の利益でしたが、私にとっては記念すべき初利益となりました!
この銘柄は、日経平均の動きに連動していますので、個別銘柄のようにそれぞれの銘柄の個別材料による変動を考慮する必要もなく、相場全体の動きを予想することに集中できますし、日々の変動幅が大きいので、上手くいけば利益を狙いやすいのかもしれないと感じています。
当面の運用方針
株式投資といえば、個人的にはキャピタルゲインというイメージがあるのですが、私のようなサラリーマン生活では、日中は仕事がありますので、株価の上下を常にウォッチしておくことは難しいです。
仕事中に株価が気になって仕事が手につかない状態は本末転倒ですし、配当などからの収入は重要ですが、それだけで生計を維持できる状態でない限り、収入の基盤となる給与所得があってこそなので、この点は気を付けたいと思っています。
ということで、現在は、夜のうちに翌日の売買方針をある程度決定し、売り買いの注文をしておいて、昼休みに前場の相場を確認しつつ、注文内容の訂正を行い、夜に自宅で後場の状況を確認して翌日の方針を検討するという流れでトレードをしています。そのため、必然的に短期トレードは難しくなるので、中長期でのトレードとなっています。
基本的には王道である「安いときに買って、高いときに売る」に沿って取引を行うのですが、利幅を取るために、大きな下落があった株に狙いをつけて買い注文を行っています。これは「逆張り」と言われている手法だと思うのですが、「リスクが高い」とか「初心者には不向き」などという意見も多いようです。
このような意見は、「逆張り」が株価が大幅に下落したタイミングで購入後の株価上昇を狙って行う取引となるため、株価の動きを的確に見極められないと、購入後も続落して損をしてしまう可能性があることや、上昇を待つためにはある程度の期間が必要となり、長期保有によるリスクが生じる可能性があることなどが理由だと思います。
これに対して、上昇トレンドにある株について、今後も引き続き上昇するとの想定で購入する「順張り」と言われている手法があり、こちらは初心者向けであるとの意見があります。
上昇トレンドにある株は、タイミングを見誤ると高値での購入になってしまう可能性もあるのですが、本当のピークで購入してしまった場合を除き、購入後に多少でも株価が上昇すれば利益が得られるので、逆張りよりも利益が確保しやすいということかもしれません。
超初心者である私は、本来であれば「順張り」を採用する方が良いのかもしれませんが、感覚的に「安いときに仕込んで高く売る」スタイルが良いかなと思って取り組んでいます。ただ、実際に行っている方法が「逆張り」なのか、単なる上昇トレンドの「押し目」買いなのかは良く分かりません。いずれにせよ、今後、実体験を重ねて方向を修正していけば良いと考えています。
米国株式の運用状況
現在の投資先は、ほとんどが国内株式となっていますが、若干ですが米国の株式(ETF)にも投資しています。具体的な投資先は次の通りです。
- バンガード・米国高配当株式ETF(VYM)
- iシェアーズ コア米国高配当株 ETF(HDV)
これらの投資に関しては、高配当株ということで購入しました。米国は日本と比較して高配当であることや、米国市場が強いことから、分散投資の意味も込めての投資となります。運用状況としては、最近購入したばかりで、主に配当狙いの投資となっていますので、評価額はあまり気にしていません。
外貨での購入となりますので、マネーブリッジで自動入出金してくれる国内株式とは異なり、若干手間がかかるのと、為替変動のリスクや手数料等のコストが発生するため、国内株式にはない注意点があるので注意が必要です。
今月の反省点・失敗点
初めての株式投資ということで、色々と失敗もありました。私の備忘録や反省も兼ねて、具体的な内容を記していきたいと思います。
国内株式購入時の失敗
まずは、株を購入する際の購入方法の失敗として、次のような点が上げられます。
- 手数料コースの設定
- 注文方法の設定
初心者の方の参考になるかもしれませんので、具体的に失敗の内容を説明します。
手数料コースでの失敗
「手数料コースの設定」での失敗について、楽天証券では国内株取引の手数料コースとして、「超割コース」と「いちにち定額コース」という2種類のコースがありますが、当初、「超割コース」が選択されていたため、最初の数日分に行った取引で購入額区分に応じて数百円の手数料が発生してしまいました。
楽天証券はネット証券なので、手数料自体は安いのですが、手数料分は利益が減少してしまうので、可能な限り手数料は少ない方が良いですよね。
私の場合、最初の数日分の取引で「超割コース」の手数料が生じましたが、いずれも50万円以内の取引だったため、「いちにち定額コース」を選択していれば、手数料が発生しなかったことになります。現在は、「いちにち定額コース」に変更したので、手数料は発生していません。
ちなみに、「超割コース」では、手数料の1%がキャッシュバックされますし、取引状況によっては、「いちにち定額コース」よりもお得になる場合もありますので、色々とシミュレーションしたうえで選択した方が良いです。楽天証券の手数料コースについては、別の機会に記事に出来ればと考えています。
注文方法での失敗
続いての失敗点は、「注文方法の設定」です。現物株の買い注文価格を設定する際、「指し値注文」と「成り行き注文」を選択できるのですが、取引を始めた当初、違いをよく調べることなく、「指し値注文」との違いを確かめる意味もあって「成り行き注文」を行ったのです。
結果、こちらが思っていた価格より高い価格で約定してしまい、その影響を現在も引きずっている状況です。価格を問わず、どうしても購入したい場合は「成り行き注文」でも良いと思いますが、そうでなければ、自分なりに相場を見極めた上で価格を設定し、その価格で「指し値」で購入することが必要だと痛感しました。
「事件株」の購入
投資の格言として「事故は買い、事件は売り」というものがあるとか。意味としては、突発的な事故や自然災害などによる株価の下落があった場合は、一時的な要因のため、原因となる事象が回復すれば株価が回復する可能性が高いということから「買い」、粉飾決算などの不正会計や犯罪行為などの事件による下落の場合は、業績自体に大きな影響を及ぼすことから「売り」というもののようです。
事件を起こした企業が、その後、業績を回復させている事例もあるので、一概には言えませんが、不正が起こる企業風土があった以上、そう簡単には風土を変えることができず、再び同じような事件を起こしてしまう企業もあります。
そういう意味で、「事件株」には手を出すな、すでに保有している場合は速やかに手仕舞えということだと思います。ただ、「事件株」は暴落するので、手を出したくなってしまうというもが人情でもあります。
私も素人ながら「事件株」に手を出してしまい、現状、この株だけでかなりの含み損を抱えています。購入価格は、暴落後のそれなりに安い価格だったのですが、購入後に更なる悪材料が出てしまい、もう一段階、2段階低い価格となってしまいました。今後、どの程度戻してくるのか分かりませんが、損切りを覚悟しつつ、手仕舞いタイミングを慎重に見極めていこうと思います。
まだ最終的な損益は確定していないですが、やはり、格言にあるとおり、「事件株」には手を出さない方が無難だなと感じました。欲に目がくらむと冷静な判断が出来なくなりますので、自戒しています。
投資の中毒症状
実際に株取引をしてみて分かったのですが、一度買い始めると、金銭感覚が麻痺してくるのと、トレードをせずに様子見をすることに物足りなさを感じてしまう自分がいることに気が付きました。株式を上場している企業の数はかなり多いので、色々と情報を集めていくと、あれも欲しい、これも欲しいという状態になりがちです。
「ポジポジ病」という表現もあるようで、一種の中毒症状ですね。とにかくトレードをしていないと落ち着かなくなり、待ちの状態でいることに我慢が出来なくなってしまいます。
これは一歩間違えば、フルポジションでリスクの許容範囲を超える過剰投資をしてしまう可能性もあるので、冷静さを保つことが必要だなと反省しています。ただ、現時点では既に当初の想定以上の金額を突っ込んでいる状況となっていますので、今後、上手く手仕舞いしていって、もう少し引いた形で体制を整え直したいと思っています。
まとめ
投資初月の令和2年1月の運用状況を振り返ってきましたが、肺炎の拡大など、相場に大きな影響を与える出来事もあり、初心者にとっては難易度の高い相場状況だったように感じました。
初心者にありがちな失敗もあり、結果として、含みではありますが、20万円近くの損失となっています。参考に1月末時点の運用実績を公開しておきます。
証券会社ではマイナスが緑、プラスが赤で表示されているのはなぜだろう??マイナスを赤にすると目立って印象が悪くなるからかな・・・
まだ1ヶ月足らずの運用ですが、実際にトレードをしてみた感触としては、日本株の個別銘柄への投資は、日々の株価変動に一喜一憂しがちですし、利益をあげるのに時間と手間がかかるので、スゴく大変だなと感じています。
チャートをみて自分なりに予想を立てたうえで売り買いを判断していくのですが、思ってもいなかった突飛安や突飛高が発生したりします。特に株価が下がるときは、それまでの変動幅を超えるような急激な下落があったりします。
まだ投資を始めたばかりのため、配当を得るほどの期間が経過しておらず、インカムゲインの魅力を感じる機会がないので、現時点では「インカムゲイン」狙いで行くのか、「キャピタルゲイン」狙いで行くのかを決めかねています。
一応、高配当株を中心に投資していますので、あわよくば一石二鳥といきたいところですが、欲張ると良い結果にならない可能性が高まるので、これから経験を積みつつ、方針を決定していきたいと考えています。
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